Ｊ１　第２５節終了時点

Ｊ１リーグ第２５節が、９月９日・１０日に全国各地で行われた。

前節首位に立つ鹿島アントラーズは、ホーム県立カシマサッカースタジアムで、大宮アルディージャと対戦した。

鹿島アントラーズは、直近5試合で4勝1敗と着実に勝ち点を積み上げ「52」となり、現在も２連勝中である。対する大宮アルディージャは降格圏争いのまっただ中で、死に物狂いで挑んでくることが予想された。

前半33分、左サイドでボールを持った金森がグラウンダーのクロスを入れると、金崎がダイレクトで合わせて鹿島が待望の先制ゴールを奪った。１－０。

このまま前半は鹿島の1点リードで折り返し、後半も、最後まで大宮の攻撃を封じた鹿島は完封勝利で3連勝とし、首位を守った。

前節、2位の横浜F・マリノスと3位の川崎フロンターレによる生き残りをかけた“神奈川ダービー”は、川崎のホーム等々力陸上競技場で熱い戦いが行われた。

前半14分、川崎は左サイドからクロスを入れ、横浜のＤＦミロシュデゲネクがクリアしたボールに、大島が狙いすましたシュートで先制点をあげた。１－０。

横浜FMはリーグ戦6試合ぶりの失点となり、前半は川崎の1点リードで折り返すこととなった。

後半１２分、エドゥアルド・ネットがドリブルで仕掛け、小林がペナルティエリアの外から、シュート。これが決まって２－０となる。

さらに後半３０分、川崎は中村いい位置でボールを奪い、家長がキーパーとの１対１を冷静に決めて３－０。勝負あった。堅守の横浜F・マリノスから３点をもぎ取った、攻撃陣は破壊力十分。川崎は２位に浮上し、横浜FMは５位に転落した。

前節４位まで順位を上げた、柏レイソルは、浦和のホーム埼玉スタジアム2002にて、浦和レッズとの試合に挑んだ。

浦和も監督が替わり、３バック変則システムから、４バックへと変更中。チーム状態がよくないことが予想される。

試合は、前半浦和レッズが立ち上がりから押し込んみ、決定的なシーンもあったが、結局、スコアレスドローで折り返すこととなった。

後半、立ち上がり早々の５分、相手セットプレーからのカウンターを、ディエゴ・オリヴェイラが体を張っておさめ、ハモン・ロペスが遠藤をかわして右足でシュート。

これが決まって１－０。前線のブラジル人３トップ、個の力で柏が先制した。

１点をリードした柏ではあるが、浦和が攻勢をかけてきた。しかし、後半４１分、途中出場の武富孝介がハモン・ロペスからの折り返しを決めて追加点を奪った。２－０。

浦和は相手鎌田のエリア内でのハンドを誘って、ペナルティーキックを奪い、興梠が落ち着いて決めて１点を返したが、すでに遅かった。結局、１－２と柏が勝利をおさめた。

前節５位に陥落したC大阪は、直近3試合で未勝利ではあるが、２位との勝ち点差は「２」であり、まだまだ可能性はある。そのセレッソ大阪は、アウェイの味の素スタジアムに乗り込み、FC東京と戦った。

前半１１分、C大阪は水沼のＤＦの裏へパス、それを松田ゴールへ流し込んで先制した。０－１。前半４４分、C大阪はまたもや水沼のクロスから柿谷へクロスを出すと、右足で合わせて追加点をあげた。０－２。奪取。ここで前半は終了した。

後半、２６分、ピーター・ウタカの得点で１点を返したが、３４分、４０分と立て続けに、杉本に決められて、１－４。

セレッソ大阪は勝ち点を「４８」に伸ばし4位に浮上した。一方のＦＣ東京は、10日、篠田善之監督の退任を発表した。後任候補の名前に、森保一、チェヨンス、オリベイラ、バイエルン・ミュンヘンを率いたフェリックス・マガト氏が上がっている。

ガンバ大阪とヴィッセル神戸の“関西ダービー”は、１－２で神戸。

北海道ｺﾝｻﾄﾞｰﾚ札幌とジュビロ磐田は２－１で札幌。

ヴァンフォーレ甲府と清水エスパルスは清水が０－１で勝ち、降格圏を抜しそう。

アルビレックス新潟とサンフレッチェ広島の裏天王山は痛み分け０－０ドロー。

ベガルタ仙台とサガン鳥栖は４－１で仙台。これで仙台は降格圏を脱しただろう。

いよいよ、優勝争いは鹿島アントラーズを軸に、５位の横浜F・マリノスまでか。
鹿島・川崎・柏・Ｃ大阪・横浜に絞られたと思う。

一方、降格争いは４チーム。抜け出せるのは１つだけ。
甲府・広島・大宮・新潟で決まりそう。

甲府・大宮が負け、新潟と引き分けたので、一つ上がって１６位となった。しかし、１６位も最下位も一緒。結局は、１５位の降格圏脱出に向けての戦いは続く。

札幌は勝ちきって、いよいよ４チームの争いになってきたかもしれない。

このうち１チームのみ、残留できるのであると予想する。