名古屋相手にスコアレスドロー
「伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ尾張名古屋は城で持つ」の言葉があるように、豊田スタジアムに2万人以上のサポーターを集めて、この暑い中行われた。
尾張の名古屋は城が出来たので栄えている。
この「もつ」とは「保つ」の意味で、「城」は「名古屋城」を指します。
対 名古屋戦
名古屋は、今シーズン2勝で最下位に沈んではいるが、前線に元ブラジル代表の経験があるFWジョーやMFガブリエル・シャビエルなど、強力な助っ人を擁している。
また、この試合より中途加入の新戦力4人を加えて、立て直しを図ってきた。
特に、MFエドゥアルド・ネットは、風間監督がフロンターレ時代にいた選手で、コンセプトなども理解しているはずだ。
一方のサンフレッチェ広島は前節から、ケガのDF野上の代わりにDF千葉をスタメンで起用し、ガンバ戦を完勝した勢いでのぞむ。
前半戦
前半14分、サンフレッチェ広島は自陣から、パス2本で、前線のFWパトリックに渡し、シュートしたが枠を外れた。
前半16分広島は、右からMF柴崎のクロスに、パトリックの前で、フリーとなったMF柏が頭であわせたが枠を外した。
前半26分広島は、相手陣内奥深くから、DF和田がクロスをあげ、FW工藤が頭であわせたが、名古屋のGKランゲラックの片手1本でのファインセーブで、得点には至らなかった。
前半36分名古屋は、FW玉田の縦パスをゴール中央でFWガブリエルシャビエルが受け、混戦から抜け出したFW前田が、広島のGK林と1対1になったが、シュートは阻まれた。
前半アディショナルタイムに名古屋は、FW前田からペナルティエリア中央のFWジョーにつなぎ、DF千葉を背負いながら、反転してシュートを打ったが、これまたGK林のファインセーブに阻まれた。
後半戦
後半14分広島は、左サイドをMF柴崎、DF佐々木、MF柏の3人で崩し、最後はMF柏が奥深いところからクロスを上げると、ゴール前でフリーとなったMF柴崎が頭であわせたが、GKランゲラックがセーブした。惜しいシーンであった。
後半16分広島は、中央のMF青山が、右サイドにパスを送ると、敵陣深くからMF柴崎が正確なクロスをファーサイドに送って、これに走りこんできたMF柏がヘディングで合わせたが、ゴールの枠を外した。これは、決定的なシーンであった。
後半18分名古屋は、カウンターから、FWガブリエルシャビエル → FWジョーへボールが渡り、ペナルティエリアやや左から右足でカーブを掛けてゴールを狙ったが、GK林が防いだ。
後半31分広島は、途中出場のFWティーラシンがMF川辺のスルーパスに抜け出して、GKと1対1になりかけて、シュートを打ったがGKにはじかれ、そのこぼれ球にMF川辺が押し込もうとするが、またもやGKに阻まれた。
後半終了間際の42分、名古屋は右サイドからFWガブリエルシャビエルが右足でクロスを中央にあげると、これにFWジョーが頭であわせてゴールに吸い込まれた。しかし、わずかにオフサイドの位置にいたとされ旗が上がって、判定はオフサイドで得点とはならなかった。
惜しいシーンで、ほんのわずかであった。
このままスコアレスドローで試合は終了した。
最後に
スコアは0-0であったが、見どころの多いシーンが多く、双方のゴールキーパーの活躍が光った試合であった。
特に名古屋のGKランゲラックのスーパーセーブが何回かあり、名古屋はGKに救われた試合となった。これでリーグ戦は15戦連続未勝利だが、勝ち点「1」は取った。
印象としては、組織・組み立ての広島と個人技の名古屋という感じだ。
特に名古屋のFWジョーはやはり恐ろしい。
広島は、両サイドを2~3人かけて崩してからのクロスに、FWがあわせるといったオーソドックスな戦法の様だった。
試合は結局、スコアレスドローで終了したが、サンフレッチェ広島は何度か作った決定機をものにすることができなかった。
名古屋の次節は28日(土)、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、広島は同じ日に、ホームに浦和レッズを迎えて対戦する。