第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦が9月20日に全国各地で開催された。
松本山雅FCはホームで、4回戦をヴィッセル神戸と戦った。
松本はリーグ戦から6人を入れ替え、神戸に挑むこととなった。
前半23分、中坂からパスを受けた橋本が左足でシュートすると、これが先制点となり、前半戦を0-1で折り返した。後半36分、田中からのパスをペナルティーエリアで受けた渡邉が冷静にニアへ流し込み、貴重な追加点を奪った。0-2。松本は最後まで得点できずに0-2で敗れた。しかし、神戸の吉田孝行監督は試合後のインタビューの中で「だいぶやられた印象がある。トーナメントは何が起こるか分からないので、一試合一試合戦っていきたい」と話していた。
前年の覇者鹿島アントラーズは浦和レッズと対戦した。前半7分と後半6分に、エース金崎の2得点でリードを奪い優勢に試合を進めたが、後半14分にズラタン、後半24分に武藤の得点で追いつかれた。2-2。しかし、後半29分、中村のゴールで再び勝ち越すと、終了間際の45分に土居がダメ押しのゴールを奪い王者鹿島が、準々決勝進出を決めた。2-4。
セレッソ大阪のホームゲームでありながら、試合会場は名古屋グランパスのホームグラウンドであるパロマ瑞穂スタジアムで行う変則的な開催となった。
前半開始早々の6分、リカルド・サントスのスルーパスを受けた、福満が右足でシュート、これが決まって先制点をあげ、前半戦を終了した。1-0。
後半、名古屋もセットプレーをを奪いチャンスこそあったが、結局得点には至らず無得点のまま試合は終了して、セレッソ大阪が逃げ切って勝利した。
この試合、清武が後半40分からではあるが、6月以来の試合出場を果たした。「ご覧になった通りコンディションは100%ではないが、これから良くなっていくと思う」と尹晶煥監督が話していた。まずはめでたいことで、頑張って欲しい。
筑波大学は茨城県代表として、J1の大宮アルディージャと対戦した。
前半28分、清水に先制点を許すと、後半にも85分に再び清水に決められて0-2と力及ばずに敗れた。後半38分には、筑波大のエース、中野はパスカットから、自らペナルティーエリアに持ち込み、右足でシュートを放ったものの、無残にもがクロスバーにあたり得点とはならなかった。
本人談「あそこで決めれなかった時点で負けが決まったようなもの。ああいう場面でしっかり決められる選手になりたい」と悔やんでいた。
横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島の一戦は、終了間際に同点ゴールを決めた横浜のウーゴ・ヴィエイラ活躍で延長までもつれ込み、結局はウーゴ・ヴィエイラがハットトリックで試合を決めた。3-2。
前半、7分に皆川、14分にフェリペ・シウバの得点で、前半戦を0-2と試合を有利に進めたが、後半9分と終了間際の43分にウーゴ・ヴィエイラの2ゴールで同点に追いかれて延長戦にもつれ込んだ。またもや、延長後半終了間際、ウーゴ・ヴィエイラがハットトリックとなる値千金の決勝ゴールを叩き込み、横浜F・マリノスが勝利した。
ジュビロ磐田はJ3に所属するAC長野パルセイロと戦った。
前半をスコアレスドローで折り返し、後半7分、右からのクロスを太田があげると、斉藤が頭で合わせ、ループ気味のシュートでコールに決まった。この得点を最後まで守り切り、ジュビロ磐田が勝利をおさめた。0-1。
しかし、名波監督は「なかなか前線の選手の流動性、連動性を生み出すような動き出しが出来なかった」と格下相手に手厳しい評価を与えていた。
J1同士の川崎フロンターレと清水エスパルスの戦いは、前半8分、川崎の森本の先制点を決めたが、清水も23分、ミッチェル・デュークが決めて同点とした。しかし、前半41分に、またもや森本の得点で2-1として前半戦を終了した。
後半、開始早々の4分、森本のハットトリックとなる3点目を入れると、後半40分にはエドゥアルドの追加点試合を決めた。4-1。
川崎フロンターレの攻撃力はなかなかのものであり、優勝候補の筆頭か?
柏レイソルとガンバ大阪の試合は、前半終了間際の45分にクリスティアーノの得点で先制し前半を折り返した。
後半3分、7分と立て続けに古賀、クリスティアーノの追加点で 0-3 として、試合は決まったと思われた。しかし、ガンバ大阪も意地を見せ、後半15分、長沢が得点すると、36分にも井手口が追加点を奪い2-3まで迫った。しかし、あと1点が重く、反撃はここまで結局、2-3で柏レイソルが勝利し次に進むこととなった。
これで、快進撃を続けていた筑波大(茨城県代表)とAC長野パルセイロ(J3)がそれぞれ完封負けを喫し、準々決勝に進出する8クラブはすべてJ1勢となった。
準々決勝は10月25日(水)に行われる予定。
A:ヴィッセル神戸 vs鹿島アントラーズ
B:セレッソ大阪 vs大宮アルディージャ
C:横浜F・マリノス vs ジュビロ磐田
D:川崎フロンターレ vs 柏レイソル
12月23日(土)
(A)の勝者 vs (B)の勝者
(C)の勝者 vs (D)の勝者
2018年1月1日 元旦決戦は 埼玉スタジアム2002。