J1リーグ第29節が久しぶりに10月14日、10月15日、2日間に分けて行われた。
日本代表戦があり、J1リーグが中断に入っていた。これにより、調子のいいチーム、悪いチーム、それぞれの練習方法があったに違いない。
前節首位の鹿島アントラーズは、ホーム県立カシマサッカースタジアムで、サンフレッチェ広島と対戦した。
前半は意外にもサンフレッチェ広島の出足が良く、エース金崎を欠いていたせいもあろうが、後手に回っていた鹿島アントラーズがそれでも先制した。前半30分、FW土居の個人技によるドリブルから、フェイントでDF千葉をかわして見事なシュートを突き刺した。1-0。
後半も最初に得点したのは王者鹿島アントラーズで、後半39分、右からのクロスをニアで土井が潰れ役となり、中央から途中出場の鈴木が体に当ててゴールに流し込んだ。2-0。
鹿島アントラーズは、試合内容こそ、サンフレッチェ広島に押されていたが、最後は2-0とたくましく、悪いときは悪いなりに勝ちきった。これでホーム8連勝としている。
前節2位の川崎フロンターレはベガルタ仙台とホーム等々力陸上競技場で対戦した。
そういえば先日の10月4日、8日に、ルヴァンカップ準決勝で戦った相手であり、仙台にとってはリベンジしたい一戦であった。前半42分には、MF家長この試合2枚目のイエローカードをもらい、1人少ない数的不利で戦うこととなった。
前半アディショナル+4分の終了間際の49分、MF中野が奥深く走り込み、そこからクロスをあげると、走り込んだMF野津田が滑り込みながら左足で合わせ先制した。
前半を0-1とベガルタ仙台有利で折り返すこととなった。
後半15分、途中出場のDF蜂須賀が右サイドから速いクロスを入れると、FW石原がきっちりと頭で合わせて追加点を奪った。0-2。
これでこの試合の勝負は数的不利もあって川崎の敗戦濃厚かと思われた。しかし、川崎フロンターレは後半37分、DFエウシーニョ、後半39分、42分、FW小林悠、立て続けに得点を上げて逆転勝利をおさめた。どのシュートもミドルレンジからの素晴らしいシュートであった。3-2。
10人の川崎フロンターレは、わずか5分間で2点差を大逆転して、首位鹿島アントラーズに食い下がっている。
これで、首位の鹿島アントラーズと2位の川崎フロンターレがそろって白星を手にした。
流れや勢いから見て、この2チームのどちらかが優勝するだろう。
前節3位の柏レイソルは、アウェイの札幌厚別公園競技場で北海道コンサドーレ札幌と対戦した。
前半15分、札幌のMF宮澤に先制点を決められると、その後前半38分、FWジェイに追加点を決められた。前半を2-0と札幌有利に折り返した。
後半6分、またもやFWのジェイにこの日2点目となる、決定的な3点目を入れられて、この場に及んで痛恨の2連敗となった。3-0。
4位の横浜F・マリノスは、ホーム日産スタジアムで大宮アルディージャと対戦した。前半18分、大宮アルディージャが先制したが、後半12分、中町のミドルシュートで同点に追いつき、そのまま1-1と引き分けた。
清水エスパルスはジュビロ磐田と”静岡ダービー”としてIAIスタジアム日本平で戦った。前半27分に磐田のアダイウトンに先制を許すと、前半終了間際に清水エスパルスの松原が、一発レッドで退場となり、数的不利となった。後半に入ると磐田の中村俊輔がコーナーキックを直接決めて追加点を奪い、途中出場の山田がファーストタッチで、復帰後初ゴールを決めて勝負を決めた。0-3。
ガンバ大阪は、今節引き分け以下に終われば降格の可能性があるアルビレックス新潟と対戦した。後半22分、新潟の小川佳純のゴールで先制点をあげると、最後まで集中を切らさずG大阪を完封して0-1。アルビレックス新潟は17試合ぶりに勝利して、今節での降格を何とか免れた。
浦和レッズはヴィッセル神戸と戦い、開始4分にヴィッセル神戸の小川が先制点をあげたが、浦和も前半19分に矢島のゴールで追いつき、前半を1-1で終えた。後半はどちらにも得点は生まれずに結局1-1のドローで引き分けた。
翌15日
ヴァンフォーレ甲府はFC東京と戦い、前半23分にセットプレーからリンスのゴールで先制点をあげた。その後、前半44分にFC東京のピーター・ウタカのレッドカードで数的有利になった。しかし、後半15分、FC東京はセットプレーから丸山のヘッドで同点に追いつかれた。数的有利さを生かせずにそのまま1-1で引き分けとなった。
サガン鳥栖はホーム・ベストアメニティスタジアムでセレッソ大阪と戦った。前半23分、サガン鳥栖はペナルティエリア内でファールをもらい、ビクトル・イバルボがPKを決めて先制した。直後の25分、セレッソ大阪はエースFWの杉本にがドリブル突破から左足でシュートを決められて同点で前半を折り返した。後半13分、セレッソ大阪は水沼のクロスに清武が頭で合わせて逆転にした。そのまま終了となり1-2でセレッソ大阪は連敗が3で止まり、久しぶりの清武は4カ月ぶりのゴールとなった。