Ｊ１リーグ２７節が、９月２３日に一斉に行われた。
２０日に天皇杯４回戦を戦ったチームもあり、コンディションの調整も重要だろう。
前節首位の鹿島アントラーズは、やや苦手にしているガンバ大阪をホームに迎えての対戦となった。日本代表監督のハリルホジッチも見に来ていた。
前半７分、ファンウィジョは、味方ゴールキーパーからのロングボールを、ＤＦを背負いながらキープし、前を振り向きドリブルからの意表を突いたシュートをゴール右端に決めた。ＧＫ曽ヶ端の一瞬、味方に指示を出していた隙にシュートされ、反応が遅れて先制点となった。
その後は、鹿島が攻勢に出るが得点には至らない。しかし、前半アディショナルタイム＋３に、右サイドに流れた金崎からのパスを受けた中村充孝が、ペナルティーエリア内で倒されてＰＫを獲得した。
キッカーはエース金崎、一旦はゴールキーパーに防がれたが、詰めていたレアンドロに決められて、前半を １－１ の同点で折り返した。
後半もモームの地の利を生かして、鹿島がよく攻め込んだが得点には至らず、引き分けかと思われた後半アディショナル＋２分、右からのコーナーキックに植田が打点の高いヘディングでたたき込み勝利をおさめた。２－１。
これで勝ち点を「６１」とし、大岩新監督になって、１５勝１敗１分け と絶対的な強さを発揮し、もう優勝だろう。
前節２位につけている、川崎フロンターレはアウェイでヴィッセル神戸と戦ったが、川崎フロンターレの攻撃力も及ばず、スコアレスで前半を終了した。後半も、互いに選手交代で得点を奪おうとはするが、結局ゴールは生まれず、試合はスコアレスドローの ０－０ に終わった。川崎フロンターレはこれで首都の勝ち点差「８」となり、優勝は難しくなった。まあ、ＡＣＬ出場権争いはまだまだ分からない。
前節３位につける、柏レイソルはホームにＦＣ東京を迎えての戦いとなった。
前半２８分、相手のパスミスを繋いで最後は武富が先制点を決めた。１－０。これで前半戦を終了した。
後半１５分、柏レイソルは左サイドを深くえぐり、最後は伊藤がヘディングシュートをたたき込んで、追加点を奪った。２－０。後半２２分、ペナルティーエリア手前から、パス交換で抜け出した武富が、アウトにかかった強烈なシュートをたたき込み３点目を獲得した。後半２４分には、ゴール正面ペナルティーエリア手前からの、フリーキックをクリスティアーノがグランダーで決めて４点目、FC東京の反撃をFWピーター・ウタカのＰＫの１点に抑え、４－１で勝利した。
柏レイソルは９試合負けなしで、２位の川崎フロンターレに勝ち点で並んだ。
北海道コンサドーレ札幌は、最下位のアルビレックス新潟との降格争いは２－２の痛み分けとなり、新潟は１５試合勝ちがなく残留争いはほぼ絶望的か。
これまた残留争いの清水エスパルスとサンフレッチェ広島は、アウェイのサンフレッチェ広島が、後半アディショナルタイムに２点をもぎ取り１－３で広島が勝利した。
広島はここ５試合を３勝２分けと、試合内容はともかく好調になってきた。
浦和レッズとサガン鳥栖との対戦は、埼玉スタジアム2002で行われた。前半開始１分に鳥栖が先制し前半を終了、後半２９分に浦和、３５分に鳥栖、４０分に浦和の武藤がゴールを決めて、結局２－２の引き分けに終わった。
ジュビロ磐田は、大宮アルディージャと戦い、かなり距離のあったフリーキックを中村俊輔が決めて先制した。距離はあったが、誰かに当たりコースが変わったようであったが、中村の得点となり、これで２４本目の直接フリーキック得点となった。
前半に磐田は追加点を決め、後半大宮アルディージャも１点を返したが、２－１で磐田が勝利した。これで大宮アルディージャは５試合勝ちが無い。
ヴァンフォーレ甲府は横浜F・マリノスと戦い、前半１１分ドゥドゥが先制点を挙げると、再び後半４分にもドゥドゥが追加点を取り、横浜F・マリノスは後半１３分に1点を返すが、後半３６分にＰＫを献上し、これをリンスに決められた。横浜F・マリノスもアディショナル＋５分に１点を返したが時すでに遅しで３－２と甲府が横浜を下した。ヴァンフォーレ甲府は７試合ぶりの勝利とした。
セレッソ大阪はベガルタ仙台と戦い、仙台は前半４２分に石原、後半２５分に野津田のゴールで２点を先行された。後半２９分水沼の得点で１点を返すが、３２分と４５分に椎橋、野沢に追加点を奪われて、仙台が１－４と勝利し、セレッソ大阪は２連敗となった。
Ｊ１リーグも残り７試合となり、優勝はほぼ鹿島で間違いないであろう。しかし、ＡＣＬ出場権の争いは続く。
一方、降格圏争いは、サンフレッチェ広島がここに来て勝ち点を積み上げてきて、
（28）清水エスパルス
（27）北海道コンサドーレ札幌
（26）サンフレッチェ広島
（24）ヴァンフォーレ甲府
（21）大宮アルディージャ
（12）アルビレックス新潟
ウーン、新潟は決定か。
