ＡＦＣチャンピオンズリーグ準々決勝、第２戦が９月１３日に行われた。
第１戦は８月２３日、川崎フロンターレのホーム等々力陸上競技場で行われ、３－１で川崎が勝利をおさめていた。
これは、かなり優位に試合を運ぶことが出来る展開であった。
一方の浦和レッズは、最低でも2ゴールをあげないとベスト４に進むことは出来ない。どうしても勝ちたい試合で、ホームの力がどこまで後押しできるか。埼玉スタジアム2002は、かなり熱くなっていることが想像できる。
浦和は第１戦を欠場した柏木が復帰し、他にも槙野、阿部、興梠といつものレギュラーがスタメンに名を連ねている。ただ、武藤は累積警告で出場停止。
以前の変則３バックは捨てて、４バックでの戦いは最近のリーグ戦の通りである。
川崎は、アウェイではあるが、第１戦と同じメンバーがそろっていた。
川崎の攻撃力はこのところのＪリーグで破壊力があるので、点の取り合いは予想された。
前半１９分、川崎は中村からのロングパスをエウシーニョが追いつき、キーパーの西川の前で、西川より早くボールにタッチしゴールへ流し込んで先制した。０－１。この得点で川崎は有利に試合を進めることが出来る。
対する浦和は前半３５分、矢島のスルーパスに興梠が抜け出し、そのままゴールして追いついた。これで、浦和にもチャンスは残された。
しかし、川崎に悪夢が前半３８分にやってきた。ルーズボールを興梠と競り合った車屋が、足裏を見せながら顔の近くまで高く蹴り上げてしまい、主審から一発レッドカード。
これは少し、厳しい判定に思われたのは自分だけだろうか。
これで、１人少ない人数で戦わなければならなくなった川崎はどう戦うのか。
左サイドバックを失った川崎は、中村に代えて田坂祐介を投入したが、攻撃力の駒は１枚少なくなってしまった。
このまま、前半を１－１で折り返し、２戦の合計得点は（２－４）であるが、後半に向けて波乱を予想させた。
後半は、浦和は数的優位であり、このままでは敗退するので、猛攻を仕掛けていった。
後半２５分、右からのコーナキックを任されている、柏木のボールをズラタンが頭で合わせて、追加点を奪った。２－１（合計：３－４）
さらに、後半３９分、ラファエル・シルバ→高木→柏木と右サイドでボールを保持し、柏木からラファエル・シルバへジャストなタイミングでスルーパス、これを決めて３－１（合計４－４）。
ついに合計得点で追いつき、振り出しに戻った。
勢いに乗る浦和は、１分後の後半４０分、柏木→森脇とつなぎ、森脇がクロスをあげると、高木が抜け出し、ダイレクトでループシュートを決めた。
ついに浦和が４－１（合計：５－４）と逆転した。そのまま、試合は終了し、予想も付かなかった。浦和は大逆転でACLベスト4進出を決めた。
次はいよいよ中国の上海上港との対戦が決まっている。
上海上港はフッキ、オスカールと現役ブラジル代表が中心のチームである。
第１戦： ９月２７日には中国で
第２戦：１０月１７日にホームで戦いが待っている。
さて、次なる戦いはどうなるか？中国には勝ってほしいものだ。
